ルカによる福音書 3:9-38

ルカによる福音書 3:9-38 新共同訳

斧は既に木の根元に置かれている。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。」 そこで群衆は、「では、わたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。 ヨハネは、「下着を二枚持っている者は、一枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ」と答えた。 徴税人も洗礼を受けるために来て、「先生、わたしたちはどうすればよいのですか」と言った。 ヨハネは、「規定以上のものは取り立てるな」と言った。 兵士も、「このわたしたちはどうすればよいのですか」と尋ねた。ヨハネは、「だれからも金をゆすり取ったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言った。 民衆はメシアを待ち望んでいて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。 そこで、ヨハネは皆に向かって言った。「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、わたしよりも優れた方が来られる。わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。 そして、手に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」 ヨハネは、ほかにもさまざまな勧めをして、民衆に福音を告げ知らせた。 ところで、領主ヘロデは、自分の兄弟の妻ヘロディアとのことについて、また、自分の行ったあらゆる悪事について、ヨハネに責められたので、 ヨハネを牢に閉じ込めた。こうしてヘロデは、それまでの悪事にもう一つの悪事を加えた。 民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、 聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。 イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、 マタト、レビ、メルキ、ヤナイ、ヨセフ、 マタティア、アモス、ナウム、エスリ、ナガイ、 マハト、マタティア、セメイン、ヨセク、ヨダ、 ヨハナン、レサ、ゼルバベル、シャルティエル、ネリ、 メルキ、アディ、コサム、エルマダム、エル、 ヨシュア、エリエゼル、ヨリム、マタト、レビ、 シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エリアキム、 メレア、メンナ、マタタ、ナタン、ダビデ、 エッサイ、オベド、ボアズ、サラ、ナフション、 アミナダブ、アドミン、アルニ、ヘツロン、ペレツ、ユダ、 ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、 セルグ、レウ、ペレグ、エベル、シェラ、 カイナム、アルパクシャド、セム、ノア、レメク、 メトシェラ、エノク、イエレド、マハラルエル、ケナン、 エノシュ、セト、アダム。そして神に至る。