箴言 8
8
知恵の勧め (三)
1知恵が呼びかけ
英知が声をあげているではないか。
2高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち
3城門の傍ら、町の入り口
城門の通路で呼ばわっている。
4「人よ
あなたたちに向かってわたしは呼びかける。
人の子らに向かってわたしは声をあげる。
5浅はかな者は熟慮することを覚え
愚か者は反省することを覚えよ。
6聞け、わたしは指導者として語る。
わたしは唇を開き、公平について述べ
7わたしの口はまことを唱える。
わたしの唇は背信を忌むべきこととし
8わたしの口の言葉はすべて正しく
よこしまなことも曲がったことも含んでいない。
9理解力のある人には
それがすべて正しいと分かる。
知識に到達した人には
それがすべてまっすぐであると分かる。
10銀よりもむしろ、わたしの諭しを受け入れ
精選された金よりも、知識を受け入れよ。
11知恵は真珠にまさり
どのような財宝も比べることはできない。
12わたしは知恵。熟慮と共に住まい
知識と慎重さを備えている。
13主を畏れることは、悪を憎むこと。
傲慢、驕り、悪の道
暴言をはく口を、わたしは憎む。
14わたしは勧告し、成功させる。
わたしは見分ける力であり、威力をもつ。
15わたしによって王は君臨し
支配者は正しい掟を定める。
16君侯、自由人、正しい裁きを行う人は皆
わたしによって治める。
17わたしを愛する人をわたしも愛し
わたしを捜し求める人はわたしを見いだす。
18わたしのもとには富と名誉があり
すぐれた財産と慈善もある。
19わたしの与える実りは
どのような金、純金にもまさり
わたしのもたらす収穫は
精選された銀にまさる。
20慈善の道をわたしは歩き
正義の道をわたしは進む。
21わたしを愛する人は嗣業を得る。
わたしは彼らの倉を満たす。
22主は、その道の初めにわたしを造られた。
いにしえの御業になお、先立って。
23永遠の昔、わたしは祝別されていた。
太初、大地に先立って。
24わたしは生み出されていた
深淵も水のみなぎる源も、まだ存在しないとき。
25山々の基も据えられてはおらず、丘もなかったが
わたしは生み出されていた。
26大地も野も、地上の最初の塵も
まだ造られていなかった。
27わたしはそこにいた
主が天をその位置に備え
深淵の面に輪を描いて境界とされたとき
28主が上から雲に力をもたせ
深淵の源に勢いを与えられたとき
29この原始の海に境界を定め
水が岸を越えないようにし
大地の基を定められたとき。
30御もとにあって、わたしは巧みな者となり
日々、主を楽しませる者となって
絶えず主の御前で楽を奏し
31主の造られたこの地上の人々と共に楽を奏し
人の子らと共に楽しむ。
32さて、子らよ、わたしに聞き従え。
わたしの道を守る者は、いかに幸いなことか。
33諭しに聞き従って知恵を得よ。
なおざりにしてはならない。
34わたしに聞き従う者、日々、わたしの扉をうかがい
戸口の柱を見守る者は、いかに幸いなことか。
35わたしを見いだす者は命を見いだし
主に喜び迎えていただくことができる。
36わたしを見失う者は魂をそこなう。
わたしを憎む者は死を愛する者。」
© Executive Committee of the Common Bible Translation 共同訳聖書実行委員会 1987,1988
© Japan Bible Society 日本聖書協会 1987, 1988
箴言 8
8
知恵の勧め (三)
1知恵が呼びかけ
英知が声をあげているではないか。
2高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち
3城門の傍ら、町の入り口
城門の通路で呼ばわっている。
4「人よ
あなたたちに向かってわたしは呼びかける。
人の子らに向かってわたしは声をあげる。
5浅はかな者は熟慮することを覚え
愚か者は反省することを覚えよ。
6聞け、わたしは指導者として語る。
わたしは唇を開き、公平について述べ
7わたしの口はまことを唱える。
わたしの唇は背信を忌むべきこととし
8わたしの口の言葉はすべて正しく
よこしまなことも曲がったことも含んでいない。
9理解力のある人には
それがすべて正しいと分かる。
知識に到達した人には
それがすべてまっすぐであると分かる。
10銀よりもむしろ、わたしの諭しを受け入れ
精選された金よりも、知識を受け入れよ。
11知恵は真珠にまさり
どのような財宝も比べることはできない。
12わたしは知恵。熟慮と共に住まい
知識と慎重さを備えている。
13主を畏れることは、悪を憎むこと。
傲慢、驕り、悪の道
暴言をはく口を、わたしは憎む。
14わたしは勧告し、成功させる。
わたしは見分ける力であり、威力をもつ。
15わたしによって王は君臨し
支配者は正しい掟を定める。
16君侯、自由人、正しい裁きを行う人は皆
わたしによって治める。
17わたしを愛する人をわたしも愛し
わたしを捜し求める人はわたしを見いだす。
18わたしのもとには富と名誉があり
すぐれた財産と慈善もある。
19わたしの与える実りは
どのような金、純金にもまさり
わたしのもたらす収穫は
精選された銀にまさる。
20慈善の道をわたしは歩き
正義の道をわたしは進む。
21わたしを愛する人は嗣業を得る。
わたしは彼らの倉を満たす。
22主は、その道の初めにわたしを造られた。
いにしえの御業になお、先立って。
23永遠の昔、わたしは祝別されていた。
太初、大地に先立って。
24わたしは生み出されていた
深淵も水のみなぎる源も、まだ存在しないとき。
25山々の基も据えられてはおらず、丘もなかったが
わたしは生み出されていた。
26大地も野も、地上の最初の塵も
まだ造られていなかった。
27わたしはそこにいた
主が天をその位置に備え
深淵の面に輪を描いて境界とされたとき
28主が上から雲に力をもたせ
深淵の源に勢いを与えられたとき
29この原始の海に境界を定め
水が岸を越えないようにし
大地の基を定められたとき。
30御もとにあって、わたしは巧みな者となり
日々、主を楽しませる者となって
絶えず主の御前で楽を奏し
31主の造られたこの地上の人々と共に楽を奏し
人の子らと共に楽しむ。
32さて、子らよ、わたしに聞き従え。
わたしの道を守る者は、いかに幸いなことか。
33諭しに聞き従って知恵を得よ。
なおざりにしてはならない。
34わたしに聞き従う者、日々、わたしの扉をうかがい
戸口の柱を見守る者は、いかに幸いなことか。
35わたしを見いだす者は命を見いだし
主に喜び迎えていただくことができる。
36わたしを見失う者は魂をそこなう。
わたしを憎む者は死を愛する者。」
© Executive Committee of the Common Bible Translation 共同訳聖書実行委員会 1987,1988
© Japan Bible Society 日本聖書協会 1987, 1988