ホセア書 2:5-20

ホセア書 2:5-20 口語訳

彼らの母は淫行をなし、 彼らをはらんだ彼女は恥ずべきことを行った。 彼女は言った、 『わたしはわが恋人たちについて行こう。 彼らはパンと水と羊の毛と麻と油と飲み物とを、 わたしに与える者である』と。 それゆえ、わたしはいばらで彼女の道をふさぎ、 かきをたてて、彼女には その道がわからないようにする。 彼女はその恋人たちのあとを慕って行く、 しかし彼らに追いつくことはない。 彼らを尋ねる、しかし見いだすことはない。 そこで彼女は言う、 『わたしは行って、さきの夫に帰ろう。 あの時は今よりもわたしによかったから』と。 彼女に穀物と酒と油とを与えた者、 またバアルのために用いた銀と金とを 多く彼女に与えた者は、 わたしであったことを彼女は知らなかった。 それゆえ、わたしは穀物をその時になって奪い、 ぶどう酒をその季節になって奪い、 また彼女の裸をおおうために用いる 羊の毛と麻とを奪い取る。 わたしは今、彼女のみだらなことを その恋人たちの目の前にあらわす。 だれも彼女をわたしの手から救う者はない。 わたしは彼女のすべての楽しみ、 すなわち祝、新月、安息日、 すべての祭をやめさせる。 わたしはまた彼女が先に『これはわたしの恋人らが、 わたしに与えた報酬だ』と言った彼女の ぶどうの木と、いちじくの木とを荒し、 これを林とし、 野の獣にこれを食わせる。 また彼女が耳輪と宝石で身を飾り、 その恋人たちを慕って行って、わたしを忘れ、 香をたいて仕えたバアルの祭の日のために、 わたしは彼女を罰すると主は言われる。 それゆえ、見よ、わたしは彼女をいざなって、 荒野に導いて行き、ねんごろに彼女に語ろう。 その所でわたしは彼女にそのぶどう畑を与え、 アコルの谷を望みの門として与える。 その所で彼女は若かった日のように、 エジプトの国からのぼって来た時のように、 答えるであろう。 主は言われる、その日には、あなたはわたしを『わが夫』と呼び、もはや『わがバアル』とは呼ばない。 わたしはもろもろのバアルの名を彼女の口から取り除き、重ねてその名をとなえることのないようにする。 その日には、わたしはまたあなたのために野の獣、空の鳥および地の這うものと契約を結び、また弓と、つるぎと、戦争とを地から断って、あなたを安らかに伏させる。 またわたしは永遠にあなたとちぎりを結ぶ。すなわち正義と、公平と、いつくしみと、あわれみとをもってちぎりを結ぶ。 わたしは真実をもって、あなたとちぎりを結ぶ。そしてあなたは主を知るであろう。