ヨブ記 21:11-34

ヨブ記 21:11-34 JA1955

彼らはその小さい者どもを群れのように連れ出し、その子らは舞い踊る。 彼らは手鼓と琴に合わせて歌い、笛の音によって楽しみ、 その日をさいわいに過ごし、安らかに陰府にくだる。 彼らは神に言う、『われわれを離れよ、われわれはあなたの道を知ることを好まない。 全能者は何者なので、われわれはこれに仕えねばならないのか。われわれはこれに祈っても、なんの益があるか』と。 見よ、彼らの繁栄は彼らの手にあるではないか。悪人の計りごとは、わたしの遠く及ぶ所でない。 悪人のともしびの消されること、幾たびあるか。その災の彼らの上に臨むこと、神がその怒りをもって苦しみを与えられること、幾たびあるか。 彼らが風の前のわらのようになること、あらしに吹き去られるもみがらのようになること、幾たびあるか。 あなたがたは言う、『神は彼らの罪を積みたくわえて、その子らに報いられるのだ』と。どうかそれを彼ら自身に報いて、彼らにその罪を知らせられるように。 すなわち彼ら自身の目にその滅びを見させ、全能者の怒りを彼らに飲ませられるように。 その月の数のつきるとき、彼らはその後の家になんのかかわる所があろうか。 神は天にある者たちをさえ、さばかれるのに、だれが神に知識を教えることができようか。 ある者は繁栄をきわめ、全く安らかに、かつおだやかに死に、 そのからだには脂肪が満ち、その骨の髄は潤っている。 ある者は心を苦しめて死に、なんの幸をも味わうことがない。 彼らはひとしくちりに伏し、うじにおおわれる。 見よ、わたしはあなたがたの思いを知り、わたしを害しようとするたくらみを知る。 あなたがたは言う、『王侯の家はどこにあるか、悪人の住む天幕はどこにあるか』と。 あなたがたは道行く人々に問わなかったか、彼らの証言を受け入れないのか。 すなわち、災の日に悪人は免れ、激しい怒りの日に彼は救い出される。 だれが彼に向かって、その道を告げ知らせる者があるか、だれが彼のした事を彼に報いる者があるか。 彼はかかれて墓に行き、塚の上で見張りされ、 谷の土くれも彼には快く、すべての人はそのあとに従う。彼の前に行った者も数えきれない。 それで、あなたがたはどうしてむなしい事をもって、わたしを慰めようとするのか。あなたがたの答は偽り以外の何ものでもない」。

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