ダニエル書 6:18-28

ダニエル書 6:18-28 JCB

王は宮殿に帰ると、食事もせずに寝室に入りました。いつもの余興も受けつけず、一睡もしないで夜を明かしました。 翌日、まだ夜の明けないうちに、王はライオンの穴に駆けつけ、悲痛な声で叫びました。「ダニエル! 生ける神のしもべよ! おまえがいつも礼拝している神は、おまえをライオンから救ってくださったか。」 すると、ダニエルの声がするではありませんか。「王様。永遠に生き長らえられますように。 私の神が御使いを送り、ライオンの口をふさいでくださったので、ライオンは何もできませんでした。それは、神の前で、私に罪のないことが認められたからです。また、王に対しても、何も悪いことをしていないからです。」 王は我を忘れて喜び、ダニエルを穴から引き上げるよう命じました。ダニエルは神に信頼していたので、体にはかすり傷一つ負いませんでした。 王は、ダニエルを訴えた者たちを妻子ともども捕らえ、ライオンの穴に投げ込みました。すると、彼らが穴の底に落ちないうちにライオンが飛びかかり、引き裂いてしまいました。 そののち、ダリヨス王は国中の全国民に、次のような声明文を書き送りました。 「すべての民に告ぐ。私の国のどこでも、ダニエルの神の前に、震えおののくようにせよ。 彼の神こそ、変わることのない生ける神であり、 その国は滅びることがなく、 その力は尽きることがない。 この神はご自分の民を救い出し、 危険から守られる。 天と地において、驚くべき奇跡を行われる。 ライオンからダニエルを救い出してくださったのは、 実に、この神だ。」 こうしてダニエルは、ダリヨス王の治世とペルシヤ人クロス王の治世に栄えました。

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