エレミヤ書 22:13-30

エレミヤ書 22:13-30 JCB

エホヤキム王よ。おまえはひどい目に会う。 強制労働によって宮殿を建てているからだ。 おまえは、賃金を支払わないという不正を 宮殿の壁に塗り込み、 戸のわくと天井に虐待をはめ込んでいる。 そして、こう言っている。 『広々した部屋が幾つもあり、窓のたくさんついた、 壮大な宮殿を建てよう。 香りの高い杉材をふんだんに使い、 鮮やかな朱に塗り上げよう。』 だが、美しい宮殿ができたからといって、 りっぱな王になれるわけではない。 おまえの父ヨシヤは、 なぜ長い間王位についていたのか。 彼が正しく、公平を第一としたからだ。 だからこそ、彼には神の祝福があった。 彼は、貧しい人や困っている人に 正義と援助の手が差し伸べられるようにした。 それで、何もかもうまくいったのだ。 このような人こそ、神のそば近くにいることができる。 だが、おまえはどうだ。 自己中心で、貪欲であり、不誠実この上もない。 罪のない者を虫けらのように殺し、貧しい者を苦しめ、 血も涙もない暴君になり下がっている。 だから、父ヨシヤの跡を継いだエホヤキム王に、 次の刑罰を下す。 彼が死んでも、家族の者はだれも泣かない。 家来は、彼が死んだことなど気にもかけない。 彼はエルサレムの外に引きずり出され、 門の向こうのごみ捨て場に投げ込まれて、 死んだろばのように埋められる。 頼みの連合軍は姿を消したのだから、 大声を上げて泣くがいい。 レバノンに行って彼らを捜し、バシャンで叫べ。 アバリムで彼らを尋ねよ。 彼らは一人残らず死んでいて、 助けてくれる者は一人も残っていない。 おまえに勢いがあった時、わたしは警告したが、 おまえは『干渉しないでください』と言った。 おまえは子どものころから、 わたしのことばを聞いたためしがない。 おまえの連合軍は、 ひと吹きの風で姿を消した。 友人はみな、奴隷となって連れて行かれる。 こうして、いやでも自分の悪を認めざるをえなくなり、 おまえは恥をかく。 レバノンの杉の木立の中の美しい宮殿で 優雅な生活を送ることは、快適この上ない。 だが、まもなくおまえは大声を上げ、 陣痛に襲われた産婦のようにうめき苦しむ。 それから、ユダ王国のエホヤキム王の子エコヌヤよ。たとえ、おまえがわたしの右手にはめた印鑑つきの指輪だったとしても、わたしはおまえを抜き取り、おまえが最も恐れているバビロンのネブカデネザル王と、その強力な軍隊に渡す。 おまえとおまえの母親をこの国から放り出す。おまえは外国で死ぬ。 慕っている祖国へは決して帰れない。 エコヌヤは、壊れて捨てられた皿のようだ。彼も彼の子どもも、遠い国に流される。」 地よ、主のことばを聞きなさい。 主はこう語ります。「エコヌヤを、子どものない者として記録しておけ。彼の子どものうち一人も、ダビデの王座につき、ユダを支配することはないからだ。こうして、彼の一生はあわのように消える。」