伝道の書 5:1-10

伝道の書 5:1-10 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

神の宮に行く時には、その足を慎むがよい。近よって聞くのは愚かな者の犠牲をささげるのにまさる。彼らは悪を行っていることを知らないからである。 神の前で軽々しく口をひらき、また言葉を出そうと、心にあせってはならない。神は天にいまし、あなたは地におるからである。それゆえ、あなたは言葉を少なくせよ。 夢は仕事の多いことによってきたり、愚かなる者の声は言葉の多いことによって知られる。 あなたは神に誓いをなすとき、それを果すことを延ばしてはならない。神は愚かな者を喜ばれないからである。あなたの誓ったことを必ず果せ。 あなたが誓いをして、それを果さないよりは、むしろ誓いをしないほうがよい。 あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。また使者の前にそれは誤りであったと言ってはならない。どうして、神があなたの言葉を怒り、あなたの手のわざを滅ぼしてよかろうか。 夢が多ければ空なる言葉も多い。しかし、あなたは神を恐れよ。 あなたは国のうちに貧しい者をしえたげ、公道と正義を曲げることのあるのを見ても、その事を怪しんではならない。それは位の高い人よりも、さらに高い者があって、その人をうかがうからである。そしてそれらよりもなお高い者がある。 しかし、要するに耕作した田畑をもつ国には王は利益である。 金銭を好む者は金銭をもって満足しない。富を好む者は富を得て満足しない。これもまた空である。

伝道の書 5:1-10 リビングバイブル (JCB)

神殿に入るときは、耳をすまして、口は堅くつぐみなさい。神に軽はずみな約束をするのは罪です。それがわからないほど愚かになってはいけません。神は天におられ、私たちは地にいるのですから、ことば数はできるだけ少なくすべきです。 仕事が多いと悪夢にうなされ、 口数が多いと愚かになる。 神に、何かをすると誓いを立てたときは、すぐに実行しなさい。神は、愚かな人間を喜ぶことがないからです。神との約束は、どんなことがあっても果たしなさい。 何かをすると言いながらしないより、初めから口にしないほうがずっと良いのです。 約束を果たさないなら、口で罪を犯すことになります。神の使者に、「誓いを立てたのは間違いでした」などと弁解してはいけません。それを聞いて神は腹を立て、あなたの繁栄を奪い去るかもしれないからです。 夢ばかり見ていて実行しないのは愚かで、 むなしいことばが多いと、 滅びを招きます。 そんなことをしないで、神を恐れなさい。 貧しい人が金持ちにいじめられ、国中で正義が踏みにじられているのを見ても、別に驚くにあたりません。どの役人にも上役がいて、その上にさらに高官がいるからです。それが国の政治の仕組みなのです。 その全体の上に王が立てられています。その王が国のために献身する王なら、どんなにすばらしいことでしょう。そうした人物だけが国を混乱から救えるのです。 金銭を愛する者は、決してこれで満足だということがありません。金さえあれば幸せだという考えは、なんと愚かなことでしょう。

伝道の書 5:1-10 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

焦って口を開き、心せいて 神の前に言葉を出そうとするな。 神は天にいまし、あなたは地上にいる。 言葉数を少なくせよ。 夢を見るのは悩みごとが多いから。 愚者の声と知れるのは口数が多いから。 神に願をかけたら 誓いを果たすのを遅らせてはならない。 愚か者は神に喜ばれない。 願をかけたら、誓いを果たせ。 願をかけておきながら誓いを果たさないなら 願をかけないほうがよい。 口が身を滅ぼすことにならないように。 使者に「あれは間違いでした」などと言うな。 神はその声を聞いて怒り あなたの手の業を滅ぼされるであろう。 夢や空想が多いと饒舌になる。 神を畏れ敬え。 貧しい人が虐げられていることや、不正な裁き、正義の欠如などがこの国にあるのを見ても、驚くな。なぜなら 身分の高い者が、身分の高い者をかばい 更に身分の高い者が両者をかばうのだから。 何にもまして国にとって益となるのは 王が耕地を大切にすること。 銀を愛する者は銀に飽くことなく 富を愛する者は収益に満足しない。 これまた空しいことだ。 財産が増せば、それを食らう者も増す。 持ち主は眺めているばかりで、何の得もない。

伝道の書 5:1-10 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

神の宮に行く時には、その足を慎むがよい。近よって聞くのは愚かな者の犠牲をささげるのにまさる。彼らは悪を行っていることを知らないからである。 神の前で軽々しく口をひらき、また言葉を出そうと、心にあせってはならない。神は天にいまし、あなたは地におるからである。それゆえ、あなたは言葉を少なくせよ。 夢は仕事の多いことによってきたり、愚かなる者の声は言葉の多いことによって知られる。 あなたは神に誓いをなすとき、それを果すことを延ばしてはならない。神は愚かな者を喜ばれないからである。あなたの誓ったことを必ず果せ。 あなたが誓いをして、それを果さないよりは、むしろ誓いをしないほうがよい。 あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。また使者の前にそれは誤りであったと言ってはならない。どうして、神があなたの言葉を怒り、あなたの手のわざを滅ぼしてよかろうか。 夢が多ければ空なる言葉も多い。しかし、あなたは神を恐れよ。 あなたは国のうちに貧しい者をしえたげ、公道と正義を曲げることのあるのを見ても、その事を怪しんではならない。それは位の高い人よりも、さらに高い者があって、その人をうかがうからである。そしてそれらよりもなお高い者がある。 しかし、要するに耕作した田畑をもつ国には王は利益である。 金銭を好む者は金銭をもって満足しない。富を好む者は富を得て満足しない。これもまた空である。