ヨブ記 21:11-34

ヨブ記 21:11-34 Japanese: 聖書 口語訳 (口語訳)

彼らはその小さい者どもを群れのように連れ出し、 その子らは舞い踊る。 彼らは手鼓と琴に合わせて歌い、 笛の音によって楽しみ、 その日をさいわいに過ごし、 安らかに陰府にくだる。 彼らは神に言う、『われわれを離れよ、 われわれはあなたの道を知ることを好まない。 全能者は何者なので、 われわれはこれに仕えねばならないのか。 われわれはこれに祈っても、なんの益があるか』と。 見よ、彼らの繁栄は彼らの手にあるではないか。 悪人の計りごとは、わたしの遠く及ぶ所でない。 悪人のともしびの消されること、 幾たびあるか。 その災の彼らの上に臨むこと、 神がその怒りをもって苦しみを与えられること、 幾たびあるか。 彼らが風の前のわらのようになること、 あらしに吹き去られるもみがらのようになること、 幾たびあるか。 あなたがたは言う、 『神は彼らの罪を積みたくわえて、 その子らに報いられるのだ』と。 どうかそれを彼ら自身に報いて、 彼らにその罪を知らせられるように。 すなわち彼ら自身の目にその滅びを見させ、 全能者の怒りを彼らに飲ませられるように。 その月の数のつきるとき、 彼らはその後の家になんのかかわる所があろうか。 神は天にある者たちをさえ、さばかれるのに、 だれが神に知識を教えることができようか。 ある者は繁栄をきわめ、 全く安らかに、かつおだやかに死に、 そのからだには脂肪が満ち、 その骨の髄は潤っている。 ある者は心を苦しめて死に、 なんの幸をも味わうことがない。 彼らはひとしくちりに伏し、 うじにおおわれる。 見よ、わたしはあなたがたの思いを知り、 わたしを害しようとするたくらみを知る。 あなたがたは言う、『王侯の家はどこにあるか、 悪人の住む天幕はどこにあるか』と。 あなたがたは道行く人々に問わなかったか、 彼らの証言を受け入れないのか。 すなわち、災の日に悪人は免れ、 激しい怒りの日に彼は救い出される。 だれが彼に向かって、 その道を告げ知らせる者があるか、 だれが彼のした事を彼に報いる者があるか。 彼はかかれて墓に行き、 塚の上で見張りされ、 谷の土くれも彼には快く、 すべての人はそのあとに従う。 彼の前に行った者も数えきれない。 それで、あなたがたはどうしてむなしい事をもって、 わたしを慰めようとするのか。 あなたがたの答は偽り以外の何ものでもない」。

ヨブ記 21:11-34 Colloquial Japanese (1955) (JA1955)

彼らはその小さい者どもを群れのように連れ出し、その子らは舞い踊る。 彼らは手鼓と琴に合わせて歌い、笛の音によって楽しみ、 その日をさいわいに過ごし、安らかに陰府にくだる。 彼らは神に言う、『われわれを離れよ、われわれはあなたの道を知ることを好まない。 全能者は何者なので、われわれはこれに仕えねばならないのか。われわれはこれに祈っても、なんの益があるか』と。 見よ、彼らの繁栄は彼らの手にあるではないか。悪人の計りごとは、わたしの遠く及ぶ所でない。 悪人のともしびの消されること、幾たびあるか。その災の彼らの上に臨むこと、神がその怒りをもって苦しみを与えられること、幾たびあるか。 彼らが風の前のわらのようになること、あらしに吹き去られるもみがらのようになること、幾たびあるか。 あなたがたは言う、『神は彼らの罪を積みたくわえて、その子らに報いられるのだ』と。どうかそれを彼ら自身に報いて、彼らにその罪を知らせられるように。 すなわち彼ら自身の目にその滅びを見させ、全能者の怒りを彼らに飲ませられるように。 その月の数のつきるとき、彼らはその後の家になんのかかわる所があろうか。 神は天にある者たちをさえ、さばかれるのに、だれが神に知識を教えることができようか。 ある者は繁栄をきわめ、全く安らかに、かつおだやかに死に、 そのからだには脂肪が満ち、その骨の髄は潤っている。 ある者は心を苦しめて死に、なんの幸をも味わうことがない。 彼らはひとしくちりに伏し、うじにおおわれる。 見よ、わたしはあなたがたの思いを知り、わたしを害しようとするたくらみを知る。 あなたがたは言う、『王侯の家はどこにあるか、悪人の住む天幕はどこにあるか』と。 あなたがたは道行く人々に問わなかったか、彼らの証言を受け入れないのか。 すなわち、災の日に悪人は免れ、激しい怒りの日に彼は救い出される。 だれが彼に向かって、その道を告げ知らせる者があるか、だれが彼のした事を彼に報いる者があるか。 彼はかかれて墓に行き、塚の上で見張りされ、 谷の土くれも彼には快く、すべての人はそのあとに従う。彼の前に行った者も数えきれない。 それで、あなたがたはどうしてむなしい事をもって、わたしを慰めようとするのか。あなたがたの答は偽り以外の何ものでもない」。

ヨブ記 21:11-34 リビングバイブル (JCB)

快活な子どもたちにも恵まれる。 彼らは毎日、歌と踊りで明け暮れる。 資産家となり、倹約などする必要もなく、 死ぬまで栄える。 神を追い出し、神になどかかわりたくないと 思っているのに、このようになるのだ。 彼らは大きな口をたたく。 『全能の神だって? いったい、だれのことだ。 なぜ神などに従わなきゃならないのだ。 大したご利益もないのに。』 悪者がさわった物は、何もかも金になる。 だが私は、そんな人々とはかかわりたくない。 悪者はいつでも罰を免れる。 災いに会わず、 神が悲しんだり、怒ったりするときも、 彼らだけが見逃される。 風が彼らをわらのように吹き飛ばし、 嵐が運び去るというのか。とんでもない。 『だが神は、少なくとも彼らの子どもを罰する』 と言っても、私は納得できない。 罪を犯した当人が罰されるべきで、 子どもは罰されるべきではない。 当人が身をもって、 刑罰の痛みを思い知るべきではないか。 自分が悪くて滅びを招いたのだから、 全能者の怒りを自分でのみ尽くすべきだ。 そして死んで、 二度と家族と楽しむこともできなくなるのだ。 とはいえ、だれが、さばき主である神に異議を申し立てることができようか。 神は健康な者、富んでいる者、 肥えている者、栄えている者を滅ぼす。 一方では、生まれて一度も幸せだったことのない 貧しい人をも滅ぼす。 どちらも、同じちりの中に埋められ、 同じようにうじ虫の餌食になる。 あなたたちの言おうとすることはわかっている。 きっと、罪のために災いを招いた、 金持ちの悪者を引き合いに出すことだろう。 だが、手近な人に尋ねてみるがよい。 悪者はたいてい災いの日に命拾いし、逃げのびる、 と答えるに決まっているから。 だれも面と向かって彼を責めず、報復もしない。 そればかりか、兵士が彼の墓を見張ってくれる。 盛大な葬儀の行列が続き、 やわらかい土が彼を覆う。 あなたがたは前提から間違っている。 なぜ私を慰められると思っているのか。」

ヨブ記 21:11-34 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳 (新共同訳)

彼らは羊の群れのように子供を送り出し その子らは踊り跳ね 太鼓や竪琴に合わせて歌い 笛を吹いて楽しむ。 彼らは幸せに人生を送り 安らかに陰府に赴く。 彼らは神に向かって言う。 「ほうっておいてください。 あなたに従う道など知りたくもない。 なぜ、全能者に仕えなければならないのか。 神に祈って何になるのか。」 だが、彼らは財産を手にしているではないか。 神に逆らう者の考えはわたしから遠い。 神に逆らう者の灯が消され、災いが襲い 神が怒って破滅を下したことが何度あろうか。 藁のように風に吹き散らされ もみ殻のように 突風に吹き飛ばされたことがあろうか。 神は彼への罰を その子らの代にまで延ばしておかれるのか。 彼自身を罰して 思い知らせてくださればよいのに。 自分の目で自分の不幸を見 全能者の怒りを飲み干せばよいのだ。 人生の年月が尽きてしまえば 残された家はどうなってもよいのだから。 「人が神に知識を授けえようか。 彼は高きにいまし、裁きを行われる」と言う。 ある人は、死に至るまで不自由なく 安泰、平穏の一生を送る。 彼はまるまると太り 骨の髄まで潤っている。 また、ある人は死に至るまで悩み嘆き 幸せを味わうこともない。 だが、どちらも塵に横たわれば 等しく、蛆に覆われるではないか。 あなたたちの考えはよく分かっている。 わたしに対して不法にも悪をたくらんでいるのだ。 「あの高潔な人の館はどうなり この神に逆らう者の住まいとした天幕は どうなったのか」とあなたたちは問う。 通りかかる人々に尋ねなかったのか。 両者の残した証しを 否定することはできないであろう。 悪人が災いの日を免れ 怒りの日を逃れているのに 誰が面と向かってその歩んできた道を暴き 誰がその仕業を罰するだろうか。 彼は葬式の行列によって運ばれ その墓には番人も立ち 谷間の土くれさえ彼には快さそうだ。 人は皆彼の後に続き 彼の前にも、人は数えきれない。 それなのに空しい言葉で どのようにわたしを慰めるつもりか。 あなたたちの反論は欺きにすぎない。