エゼキエル書 32:2-32

エゼキエル書 32:2-32 口語訳

「人の子よ、エジプトの王パロのために、悲しみの歌をのべて、これに言え、 あなたは自分をもろもろの国民のうちの ししであると考えているが、 あなたは海の中の龍のような者である。 あなたは川の中に、はね起き、 足で水をかきまぜ、川を濁す。 主なる神はこう言われる、 わたしは多くの民の集団をもって、 わたしの網をあなたに投げかけ、 あなたを網で引きあげる。 わたしはあなたを地に投げ捨て、 野の面に投げうち、 空のすべての鳥をあなたの上にとまらせ、 全地の獣にあなたを与えて飽かせる。 わたしはあなたの肉を山々に捨て、 あなたの死体で谷を満たす。 わたしはあなたの流れる血で、 地を潤し、山々にまで及ぼす。 谷川はあなたの死体で満ちる。 わたしはあなたを滅ぼす時、 空をおおい、星を暗くし、 雲で日をおおい、月に光を放たせない。 わたしは空の輝く光を、 ことごとくあなたの上に暗くし、 あなたの国をやみとすると 主なる神は言う。 わたしはもろもろの国民、あなたの知らない国々の中に、あなたを捕え移す時、多くの民の心を痛ませる。 わたしはあなたについて、多くの民を驚かせる。その王たちは、わたしがわたしのつるぎを、彼らの前に振るう時、あなたの事でおののく。あなたの倒れる日には、彼らはおのおの自分の命を思って、絶えず打ち震える。 主なる神はこう言われる、バビロンの王のつるぎはあなたに臨む。 わたしはあなたの民衆を勇士のつるぎに倒れさせる。彼らは皆、もろもろの国民の中で、最も恐れられている者たちである。 彼らはエジプトの誇を断つ、 エジプトの民衆は皆滅ぼされる。 わたしはその家畜をことごとく、 多くの水のかたわらから滅ぼす。 人の足は再びこれを濁さず、 家畜のひずめもこれを乱さない。 その時わたしはその水を清くし、 その川々を油のように流れさせると、 主なる神は言う。 わたしはエジプトの国を荒し、 その国に満ちるものが、ことごとく取り去られる時、 わたしがその中に住む者をことごとく撃つ時、 彼らはわたしが主であることを知る。 これは悲しみの歌である。人々はこれを歌い、もろもろの国の娘たちはこれを歌う。すなわちエジプトと、そのすべての民衆とのために、これを歌うのであると、主なる神は言われる」。 第十二年の一月十五日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 「人の子よ、エジプトの民衆のために嘆き、これと大いなる国々の娘らとを、下の国に投げ下し、穴に下った者のところに至らせよ。 『あなたの美はだれにまさっているか。 下って、割礼を受けない者と共に伏せよ』。 彼らはつるぎに殺される者のうちに倒れる。その民衆はこれと共に伏せる。 勇士の首領はその助け手と共に、陰府の中から彼らに言う、『割礼を受けない者、つるぎに殺された者は下って伏している』と。 アッスリヤとその仲間とはその所におり、その墓はこれを囲む。彼らはみな殺された者、またつるぎに倒れた者である。 彼らの墓は穴の奥に設けられ、その仲間はその墓の周囲にあり、これはみな殺された者、つるぎに倒れた者、生ける者の地に恐れを起した者である。 その所にエラムがおり、その民衆は皆、その墓の周囲におる。彼らはみな殺された者、つるぎに倒れた者、割礼を受けないで、下の国に下った者、生ける者の地に、恐れを起した者で、穴に下る者と共に、恥を負うのである。 彼らはそのすべての民衆と共に、殺された者の中に床を置き、その墓はこれを囲む。これは皆、割礼を受けない者、つるぎに殺された者、生ける者の地に恐れを起した者で、穴に下る者と共に恥を負う。彼らは殺された者の中に置かれている。 その所にメセクとトバル、およびすべての民衆がおる。その墓はこれを囲む。彼らは皆、割礼を受けない者で、つるぎで殺された者である。生ける者の地に恐れを起したからである。 彼らは昔の倒れた勇士と共に伏さない。これらの勇士は、武具を持って陰府に下り、つるぎをまくらとし、その盾は骨の上にある。これは勇士の恐れが、生ける者の地にあったからである。 あなたは割礼を受けない者のうちに、つるぎで殺された者と共に横たわる。 その所にエドムとその王たちと、そのすべての君たちがおる。彼らはその力を持つにもかかわらず、かのつるぎで殺された者と共に横たえられ、割礼を受けない者および穴に下る者と共に伏している。 その所に北の君たち、およびシドンびとが皆おる。彼らは自分の力によって恐れを起したので、殺された者と共に恥を受けて、下って行った者である。彼らはつるぎで殺された者と共に、割礼を受けずに伏し、穴に下る者と共に恥を負う。 パロは彼らを見る時、そのすべての民衆について慰められる。パロとそのすべての軍勢とは、つるぎで殺されると、主なる神は言われる。 彼は生ける者の国に恐れを広げた。それゆえ、パロとすべての民衆とは、割礼を受けない者のうちにあって、つるぎで殺された者と共に伏すと、主なる神は言われる」。