もしわたしが、「主のことは、重ねて言わない、 このうえその名によって語る事はしない」と言えば、 主の言葉がわたしの心にあって、燃える火の わが骨のうちに閉じこめられているようで、 それを押えるのに疲れはてて、 耐えることができません。 多くの人のささやくのを聞くからです。 恐れが四方にあります。 「告発せよ。さあ、彼を告発しよう」と 言って、わが親しい友は皆 わたしのつまずくのを、うかがっています。 また、「彼は欺かれるだろう。 そのとき、われわれは彼に勝って、 あだを返すことができる」と言います。 しかし主は強い勇士のように わたしと共におられる。 それゆえ、わたしに迫りくる者はつまずき、 わたしに打ち勝つことはできない。 彼らは、なし遂げることができなくて、 大いに恥をかく。 その恥は、いつまでも忘れられることはない。 正しき者を試み、 人の心と思いを見られる万軍の主よ、 あなたが彼らに、 あだを返されるのを見せてください。 わたしはあなたに、わたしの訴えを お任せしたからです。 主に向かって歌い、主をほめたたえよ。 主は貧しい者の命を、 悪人の手から救われたからである。 わたしの生れた日はのろわれよ。 母がわたしを産んだ日は祝福を受けるな。 わたしの父に「男の子が、生れました」と告げて、 彼を大いに喜ばせた人は、のろわれよ。 その人は、主のあわれみを受けることなく、 滅ぼされた町のようになれ。 朝には、彼に叫びを聞かせ、 昼には戦いの声を聞かせよ。 彼がわたしを胎内で殺さず、 わが母をわたしの墓場となさず、 その胎をいつまでも大きくしなかったからである。 なにゆえにわたしは胎内を出てきて、 悩みと悲しみに会い、恥を受けて一生を過ごすのか。
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