エレミヤ書 5:1-27

エレミヤ書 5:1-27 口語訳

エルサレムのちまたを行きめぐり、 見て、知るがよい。 その広場を尋ねて、公平を行い、 真実を求める者が、ひとりでもあるか捜してみよ。 あれば、わたしはエルサレムをゆるす。 彼らは、「主は生きておられる」と言うけれども、 実は、偽って誓うのだ。 主よ、あなたの目は、 真実を顧みられるではありませんか。 あなたが彼らを打たれても、痛みを覚えず、 彼らを滅ぼされても、懲らしめを受けることを拒み、 その顔を岩よりも堅くして、 悔い改めることを拒みました。 それで、わたしは言った、 「これらはただ貧しい愚かな人々で、 主の道と、神のおきてを知りません。 わたしは偉い人たちの所へ行って、彼らに語ります。 彼らは主の道を知り、神のおきてを知っています」。 ところが、彼らも皆おなじように、くびきを折り、 なわめを断っていた。 それゆえ林から、ししが出てきて彼らを殺し、 荒野から、おおかみが出てきて彼らを滅ぼす。 ひょうは彼らの町々をねらっている。 そこから出る者はみな裂かれる。 彼らの罪が多く、 その背信がはなはだしいからである。 「わたしはどうしてあなたを、 ゆるすことができようか。 あなたの子どもらは、わたしを捨てさり、 神でもないものをさして誓った。 わたしが彼らを満ち足らせた時、 彼らは姦淫を行い、遊女の家に群れ集まった。 彼らは肥え太った丈夫な雄馬のように、 おのおの、いなないて隣の妻を慕う。 わたしはこれらの事のために 彼らを罰しないでいられようか。 このような国民にあだを返さないであろうか」と 主は言われる。 「あなたがたはユダのぶどうの並み木の間を、 のぼって行って、滅ぼせ、 ただ、ことごとく滅ぼしてはならない。 その枝を切り除け、 主のものではないからである。 イスラエルの家とユダの家とは わたしにまったく不信であった」と主は言われる。 「彼らは主について偽り語って言った、 『主は何事もなされない、 災はわれわれに来ない、 またつるぎや、ききんを見ることはない。 預言者らは風となり、彼らのうちに言葉はない。 彼らはこのようになる』と」。 それゆえ万軍の神、主はこう言われる、 「彼らがこの言葉を語ったので、 見よ、わたしはあなたの口にある わたしの言葉を火とし、この民をたきぎとする。 火は彼らを焼き尽す」。 主は言われる、「イスラエルの家よ、 見よ、わたしは遠い国の民を あなたがたのところに攻めこさせる。 その国は長く続く国、古い国で、 あなたがたはその国の言葉を知らず、 人々の語るのを悟ることもできない。 その箙は開いた墓のようであり、 彼らはみな勇士である。 彼らはあなたが刈り入れた物と、 あなたの糧食とを食い尽し、 あなたのむすこ娘を食い尽し、 あなたの羊と牛を食い尽し、 あなたのぶどうの木といちじくの木を食い尽し、 またつるぎをもって、あなたが頼みとする 堅固な町々を滅ぼす」。 主は言われる、「しかしその時でも、わたしはことごとくはあなたを滅ぼさない。 あなたの民が、『どうしてわれわれの神、主はこれらのすべての事をわれわれになされたのか』と言うならば、あなたは彼らに答えなければならない、『あなたがたがわたしを捨てて、自分の地で異なる神々に仕えたように、あなたがたは自分のものでない地で異邦の人に仕えるようになる』と」。 これをヤコブの家にのべ、 またユダに示して言え、 「愚かで、悟りもなく、 目があっても見えず、 耳があっても聞えない民よ、これを聞け。 主は言われる、あなたがたはわたしを恐れないのか、 わたしの前におののかないのか。 わたしは砂を置いて海の境とし、 これを永遠の限界として、 越えることができないようにした。 波はさかまいても、勝つことはできない、 鳴りわたっても、これを越えることはできない。 ところが、この民には強情な、そむく心があり、 彼らはわき道にそれて、去ってしまった。 彼らは『われわれに雨を与え、 秋の雨と春の雨を時にしたがって降らせ、 われわれのために刈入れの時を定められた われわれの神、主を恐れよう』と その心のうちに言わないのだ。 あなたがたのとがは、これらの事をしりぞけ、 あなたがたの罪は、 良い物があなたがたに来るのをさまたげた。 わが民のうちには悪い者があって、 鳥をとる人のように身をかがめてうかがい、 わなを置いて人を捕える。 かごに鳥が満ちているように、 彼らの家は不義の宝で満ちている。 それゆえ、彼らは大いなる者、裕福な者となり、