マルコ筆・福音書 16

16
復活の伝令
(マタイ 28:1-8; ルカ 24:1-12; ヨハネ 20:1-10)
1日が沈み、休日サバスが終わった――
マグダラのマリヤ、サロメ、そしてヤコブの母マリヤは、イエスの遺体に塗るための甘い香りのする香油こうゆを買いに行った。
2次の日、週始めの朝日がのぼると共に女たちは墓へ向かった――
3その途中、女たちはふと思った。
「そう言えば墓の入口の大きな石どうする・・・?」
「私たちだけじゃ、あれ動かすのは無理だね・・・」
4そんな話をしながら歩いていると墓が見えた・・・
「?」
「開いてるわ・・・」
「う、うん・・・でも誰かしら・・・」
入口をふさいでいた石の扉。大きい円状の扉がすでにどけられている。 5彼女たちは、とりあえず誰がいるか、墓の中に入って確認することにした。
「すみません・・・」
「やあ☆」
「え・・・!ぎゃぁぁぁ〰〰〰〰!!!」
白いころもを着た若い男が墓の右側に座っているではないか!彼女らの心臓は一瞬止まったかと思うほど驚いた。そして、恐怖に怯えた。
6「ははッ!恐がらなくていいよッ!十字架にかけられたナザレ村のイエスを探してるんでしょ?彼ならここにはいない!死からよみがえったからね!疑うなら、自分の目で確かめてみな!ほらッここ、ここ!遺体はここにあった。
7いい?今から、イエスの仲間たちの所へ行って、何が起こったかを伝えるんだ!特にペテロ!彼にはよく伝えておいて!イエスが以前から言っていたとおり、イエスはガリラヤ地方で一味に会うのを待ってるから!そこでイエスに会うように伝えるんだ!」
そう話す男は、天使であった!
8ヒィー!
彼女たちは、天使とは知るよしもなく、怖くてもうどうなっているのかがさっぱり!逃げ去るようにして墓を出て行った。その後、彼女たちはあまりの恐ろしさに、自分たちが見たことを誰にも話せなかった・・・。―― 【最も古い二つのギリシャ語の写本はここで終わっている。後の時代に書かれたいくつかの写本には、「それから彼女たちは事の次第を全てペテロに話しました。それから、イエスは自ら、弟子たちを東から西へと送り出し、変わることのない福音を語り継がせました。人々はその福音によって、永遠に変えられ、救われました」という記載が付け加えられたものがある】
疑心暗鬼ぎしんあんきになる一味
(マタイ 28:9-10; ヨハネ 20:11-18; ルカ 24:13-35)
9イエスが死からよみがえったのは、週始めの早朝であった――
復活したイエスは、まず、マグダラのマリヤの前に姿を現した。イエスに“7つの悪魔”を追い出してもらった過去を持つマリヤだ。 10マリヤは復活したイエスに会った後、仲間たちにその事を伝えたが、肝心の仲間たちは悲しみに暮れ、泣きじゃくっていた。
11「みんな!!!」
マリヤは仲間たちにイエスが生きていること、その目で見たことを必死に伝えたが、イエスに付き従ってきた仲間ですら、マリヤの言うことを信じなかった。
12それからのこと――
イエスの一味である2人が田舎道を歩いていると。
よう!
「?」
――え゛ぇぇぇぇぇぇ!!!
2人の前に姿を現したのは紛れもなくイエス。でも、その姿は殺される前とは少し違う。 132人は、その他の仲間のもとに行って自分たちの身に起きたすべてを話した。それでもなお、仲間たちは、信じようとしなかった。
最期の助言
(マタイ 28:16-20; ルカ 24:36-49; ヨハネ 20:19-23; 使徒 1:6-8)
14それから、11人の使徒がつどって食事をしていた時であった――
スタッ・・・
そこへ来たのはイエスだった!一味が頑固に信じないことを叱りにきたのだ。
15――「さあ行けっ!世界中のありとあらゆる人へ最高な知らせゴスペルを伝えるのだ! 16いいか、最高な知らせゴスペルを信じ、水にかって洗礼バプテスマを受けた人は、だれでも“救われる”ッ!!!だが、信じない人は有罪と定められる・・・。
17信じた人が救われた証か?彼らは、俺の名により人から悪魔を追い払い、学んだことのない言語を口にする! 18蛇をつかもうが、毒を飲もうが害を受けず、やまいある人の上に手をかざせば、癒えるのだ・・・!!!」
天国へ帰る王
(ルカ 24:50-53; 使徒 1:9-11)
19イエスは一味にこれらのことを語り終えると――
ブオーン・・・・・・
天に引き上げられ、神の右の座にこしをすえたのである。
20それからの一味はと言うと――
世界中に出て行き、神の最高な知らせゴスペルを会う人会う人に伝えていった。神は一味にキセキを起こす力を授け、彼らの語ることが真実であることを証明していったのだった。

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