ルカによる福音書と使徒言行録をめぐる旅サンプル

ルカによる福音書と使徒言行録をめぐる旅

40日中 29日


1世紀の間の地中海周辺の人びとはほとんどすべてがローマ帝国に支配された、人口が密集した町に住んでいました。それぞれの町は文化、民族、宗教が多様に混じり合っていました。このせいで、あらゆる種類の神々にいけにえを捧げるためのあらゆる種類の神殿があり、各人はそぞれ忠誠を尽くすことなる神々を持っていました。しかし、どの町においても、これらの神々を崇拝しない少数派も見出すことができます。ユダヤ人としても知られているイスラエル人は真の神は一人しかおらず、彼だけを崇拝しようと務めていました。

これらの町はどれもローマ帝国が建設した道路のネットワークにより結ばれていたため、事業を行ったり新しいアイデアを広めたりすることは簡単でした。使徒パウロは彼の人生の後半をこれらの道路を行き来しながら、イスラエルの神が国々の上に立つ新しい王、武力や侵略によってではなく自己犠牲の愛によって支配する王を使命されたと告げ知らせます。パウロはこの知らせの使者として仕え、王イエスの愛による支配の下で住むようにすべての人びとを招待しました

パウロの旅行および人びとが彼のメッセージをどのように受けたかについての物語は、使徒行伝の第3部のすべてを構成します。この章で、ルカはパウロと彼の協力者は本拠地であるアンテオケ市から出て帝国中の戦略的な町に入ることを示しています。パウロがそれぞれの町でまず行ったのは、ユダヤ教の礼拝堂に行き、彼の民にイエスがどのようにしてヘブル語聖書のメシアとなられたかを示すことでした。彼のメッセージを信じてイエスの統治の下で生き始める者もいれば、パウロのメッセージに反対する者もいました。一部のユダヤ人は嫉妬していわれなき誹謗中傷を行いましたが、非ユダヤ人の中にはローマ式の生き方を脅かすものだとして弟子たちを追い払う者もいました。しかし、どんな反対にあってもパウロがイエス運動を止めることはありませんでした。実際のところ、迫害は運動を新しい都市に進ませる推進力となりました。弟子たちは喜びと聖霊に満ちあふれて進み続けました。  

Day 28Day 30

この読書プランについて

ルカによる福音書と使徒言行録をめぐる旅

ルカによる福音書と使徒言行録をめぐる旅は、個人、小グループ、ご家族が40日間かけてルカ文書を読み通すプログラムです。このプランでは参加者がイエスと出会い、ルカの卓越した文学的デザインに没頭するお役に立てばという配慮から、アニメーションビデオや洞察に満ちた要約をちりばめています。

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この計画を提供してくれたBibleProjectに感謝します。 詳細については、https://bibleproject.comをご覧ください。